終活|介護は時間もお金もかかる家族を大きく巻き込む問題

介護は時間もお金もかかり家族を大きく巻き込む問題です。
認知症が進行すると、日常生活や社会生活を自力で営みにくくなるだけではなく、暴言や暴力を振るったり、徘徊して行方不明になったり、妄想で大騒ぎしたりすることがあります。
自分がもしそうなったらどうしようと心配される方も少なくありません。
認知症は高齢になればなるほど認知症にかかる可能性は高くなります。
誰に、どこで、どんな介護をしてもらいたいのかを終活の準備として書き記しておく必要があります。

終活 介護

介護は時間もお金もかかる家族を大きく巻き込む問題

介護は時間もお金もかかる家族を大きく巻き込む問題です。
その負担は時に家族にとって大きくなることもあります。
なぜなら、介護で「鬱(うつ)」になられてしまう家族の方やその介護疲れから夫や妻、親を殺害してしまう悲惨な事件になってしまうこともあるからです。
認知症が進行すると、日常生活や社会生活を自力で営みにくくなるだけではなく、暴言や暴力を振るったり、徘徊して行方不明になったり、妄想で大騒ぎしたりすることがあります。
体力や気力・判断力があるうちに誰に、どこで、どんな介護をしてもらいたいのかを書き記しておく必要があります。
下の写真はエンディングノートの介護に関する一例です。
ここには誰に、どこで、どんな介護をしてもらいたいのか、また費用をどうしてもらいたいのかまで書き記すことができます。

エンディングノート 介護

また介護はお金もかかる問題です。
たとえば、食事、排泄、衣服の着脱などを一人ではできない介助が必要な方が、入居型施設を利用した場合、年間約210万円、5年間で約1,050万円もかかります。在宅介護でも年間約64万円、5年間で約321万円ものお金がかかってしまいます。
在宅介護はかかるお金を抑えることができる反面、家族への負担がさらに大きくなります。
自分が介護を必要となったらどの程度のお金が必要になるのかも健全なうちにシミュレーションしておくことをおすすめ致します。

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終活|終末医療・延命治療についてエンディングノートに記しておく

医療は、日常的に飲んでいる「お薬」のことから「終末医療」、「延命措置」、「尊厳死」、「臓器提供」、「献体」についてどのように希望するのかを終活でエンディングノートに記しておきます。
中でも家族や親類を悩ます問題として「延命治療」があります。
医師から「もう回復する見込みがありません。人口呼吸器のスイッチを切りますか」というようなお話しがあったとき、家族にとって大きな決断が必要となります。
そんなときにエンディングノートに「延命措置は望まない」と書いてあれば家族の精神的な負担がかなり和らぎます。
終活 医療・介護

病気対策

もしもの事態に備えて、緊急医療情報カードを用意しておきます。
この緊急医療情報カードとは緊急連絡先や医療情報(かかりつけ医・持病・服薬など)を記載したカードで、救急搬送が必要になったときに役立ちます。
財布に入れておくなど身につけておくだけでなく、家の中の目につきやすい場所に貼っておくと救急隊による確認がしやすくなります。
この緊急医療情報カードは各自治体のホームページからダウンロードできる場合があります。
こちらは岐阜市のホームページからダウンロードできる緊急医療情報カードです。
緊急医療情報カード

緊急医療情報カードは地域などは関係ありませんのでダウンロードしてどなた様もそのまま使用することができます。
また、エンディングノートの中には下の写真のような「健康状態」の欄がありますので、それを活用されてもかまいません。
エンディングノートの中の健康状態

 

終末医療・延命治療

終末医療とは、医師から不治の病であると診断がくだされ、それから数週間ないし数ヶ月のうちに死亡が予測される状態になった時、治療よりも患者の心身の苦痛を和らげ、穏やかに日々を過ごせるように配慮する療養法です。
ただ、終末医療を望む場合は、本人の意思表示(事前指示)が必要となります。
本人の意思・事前指示が不明な場合は原則として標準的医療(生命の利益となる延命治療)を実施することになります。
ですので、「突然の病気」や「認知症」などになる前に自分の意思を伝えておくことが大切です。
本人の意思表示を記したものとして「終末期医療の事前指示書」というものがあります。
内容には、「心臓マッサージなどの心肺蘇生法」をはじめ「延命のための人工呼吸器」、「鼻チューブによる栄養補給」などの医療処置に対して「希望する ・希望しない」を本人の希望を書くことができます。
こちらが国立長寿医療研究センターから提供されている「終末期医療の事前指示書」です。
 終末期医療の事前指示書

終末期医療の事前指示書

 

尊厳死

尊厳死とは、人間が人間としての尊厳を保って又は保つために死に臨むことをいいます。
自らのタイミングと薬物で旅立つ安楽死と違って、尊厳死は延命治療を止め人間としての尊厳を保ちつつ旅立ちの日を待ちます。
近年はそう言った尊厳を保った死を迎えたいと考える人が増加しています。
一度延命措置を始めたら、はずすことは容易ではありません。
生命維持装置をはずせば死に至ることが明らかですから、医師がはずしたがらないのです。
その場合、悲しみだけではなく、経済的な問題も家族の負担としてのしかかります。
そのため、万が一自身が命の危機に陥って意識を失った時や判断がつかない状態に陥った時に、家族がその意思を生かせるように事前に意思表示をしておく必要があります。
その意思表示したものが「尊厳死宣言書」になります。
「尊厳死宣言書」は大学病院医療情報ネットワークからダウンロードすることができます。

 

臓器提供・献体

臓器提供とは、病気や事故によって臓器が機能しなくなった人に、他の人の健康な臓器を移植して機能回復を図る医療です。
現在、臓器の移植を希望している登録者の数は1万3000人にものぼります。
臓器提供の意思表示カードは公益社団法人日本臓器移植ネットワークからダウンロードすることができます。
臓器提供の意思表示カード

また、献体とは自分が亡くなった時に医学の発展の為や学生の勉強のために自分の体を役立てて欲しいと希望し、大学や関連団体に提供することを献体と言います。
献体を希望する場合は大学や団体を探します。
亡くなった後はなるべく早く搬送する必要があるため、住んでいる地域内や近くの大学などに限られます。
また、年齢制限が設けられる場合があり、一般的には高齢者が優先されます。

 

孤独死対策

孤独死とは、「自室内で、誰にも看取られず孤独のまま死亡すること」です。
現在、年間約3万人がこの孤独死で亡くなられていて、今後も孤独死はさらに増加していくことが予想されています。
50代半ば以降の男性の孤独死は、女性に比べ圧倒的に多い傾向があり、孤独死の発生件数は60代、70代がピークとなっています。
そこで孤独死を予防する対策としてさまざまなサービスが提供されています。
電話やメールによる安否確認システムや人の目による安否確認、オペレーターによる電話安否確認などがあります。
セコムでは救急と介護サービスを一体化した安否確認システムが低価格でご利用できます。

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終活|株不動産お金など財産整理に悩んだら司法書士や弁護士に相談

預貯金や土地、などの金融商品といった財産から借金やローンなどの負債の財産も含めて終活で整理をします。
また、それらの財産のほかに生前大事にしていたものを誰かに託したい、いわゆる「形見分け」があればエンディングノートに書き記しておくことが必要です。
この財産分けはデリケートな問題なので当然すべての人に公開することは難しいでしょう。
ですのでこの財産だけは必要に応じてエンディングノートの袋とじなどにして隠すことも良いかもしれません。
そこでここでは「お金の整理」についてご紹介をいたします。

終活 お金の整理

預貯金の整理

まず最初に、保有している通帳やキャッシュカード、証券類を全部出します。
すべてを出したあとに、要不要を分類し整理します。
この機会に不要な通帳やカードがあれば解約します。
その後、一覧表を作成します。
この時、銀行名、支店名、種類、口座番号、残高、キャッシュカードの有無、インターネットバンクをご利用の場合はID、パスワードも記載しておきます。
エンディングノートをご利用の方は、それらの事項をエンディングに書き込んでいきます。
エンディングの書き込みスペースがない場合は紙を足して書き込みましょう。

一覧表があると自分の死後、相続人が遺産分割協議をするときの確認作業や書類作成のための作業がスムーズになります。

終活 預貯金の整理

 

有価証券の整理

有価証券も「預貯金の整理」の整理と同様、リストの作成が大切です。
有価証券などの「保有資産」のリストを作成します。
証券が不明な時は証券会社から定期的に送られてくる運用報告書を手がかりにリストを作成していきます。

 

不動産の整理

保有不動産のリストを作成した上で登記簿謄本を取得します。
名義、所有権、借地権、抵当権、担保設定者などを明確にしていきます。
もし土地、マンションなどの不動産の名義変更をされていないと利害関係者が増えたり複雑化することになります。
多少費用を伴いますが健康なうちに名義変更はすませておきましょう。
また土地と建物の評価額を把握しておきましょう。
相続税や相続人が売却をする際に役立ちます。
不明な点が多い場合は司法書士や弁護士に相談しましょう。

 

保険の整理

保険といっても生命保険、損害保険、共済保険などさまざま。
保険の整理もまず全保険証券を分類し一覧表を作成していきます。
保険の内容など不明な時はその保険の担当者に相談するかファイナンシャルプランナーに相談をしましょう。

 

負債の整理

資産はプラスのものだけとは限りません。
マイナスの負の資産も書き記す必要があります。
そのためクレジットカードの存在とローンの残高、返済額を明らかにするためリストを作成します。
ローンや還付返済の買い物で未返済のものもこの一覧表に記入しておきます。
この一覧表に負債を書くことで相続人が「相続放棄」を選択することもできるからです。
「相続放棄」とはプラスの資産より負債の方が多い時に相続人が相続する権利を放棄することを言います。
相続放棄の熟慮機関の3ヶ月を過ぎてしまうと自動的に相続人が負債までも相続をしてししまいます。
ですから負の資産も明確に記しておきましょう。

ネット銀行やネット証券をご利用の方はその会社名とログイン情報もまとめることを忘れないようにしましょう。
特にネット銀行を利用していると通帳が発行されない場合があります。
そのため遺族の方もその口座の所在に気づかない場合もあるのです。
ですのでネット銀行やネット証券のログイン情報も書き残しておきましょう。

 

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