終活|自分らしい葬儀(葬送儀礼)についてじっくり考えてみる

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葬儀とは「葬送儀礼(そうそうぎれい)」の略で、人間が生から死へ移行する重要な通過儀礼です。
臨終の看取り、死後の遺体処理、葬儀式、服喪(ふくも)、墓参などの一連の儀礼をいいます。
高齢化のすすむ昨今、葬儀は大きな変化を遂げています。
慣習やしきたりに従った社会的な儀式にならざるを得なかった葬式から家族や親しい知人を中心とした小規模な家族葬へと変化をしています。
葬儀のスタイルも形式やしきたりにこだわらない人々が増えてきているんです。
ここでは自分自身の集大成でもある葬儀をどうしたいのか、自分らしい葬儀についてぜひ一度じっくり考えてみてましょう。
できること、できないことも含めて葬儀社から資料を取り寄せたり、出かけて学んでみるのも終活の一部と考えてはいかがでしょうか。

終活 葬儀

葬儀とは何か?

葬儀とは「葬送儀礼(そうそうぎれい)」の略で、人間が生から死へ移行する重要な通過儀礼です。
本来は臨終の看取り、死後の遺体処理、葬儀式、服喪(ふくも)、墓参などの一連の儀礼をいいます。
また葬儀には、「社会的な処理」、「遺体の処理」、「霊の処理」、「悲嘆の処理」、「感情の処理」といった役割もあります。
「社会的な処理」とは死の事実を社会に告知するといった手続きで、具体的には「死亡届」にあたります。
「遺体の処理」とは、遺体を衛生的に処理するための火葬を意味しています。
「霊の処理」は、死の霊を慰め、あの世での幸せを祈るといった宗教的な儀式をおこなうことです。
「悲嘆の処理」はまわりの方が遺族の悲しみを慰めることを言います。
「感情の処理」とは死者を鎮魂する儀礼です。

自宅から葬儀社へ変化する葬儀

自宅で葬儀する人が年々減少、1991年は52.8%、1999年は38.9%、2010年は8.8%まで減少しています。
逆に葬儀専門の式場での葬儀施行が急増、2010年では74.8%を占めています。
病院や施設で亡くなると本人や遺族があらかじめ葬祭業者を決めている場合を除いて、一般的には出入りの葬儀社が遺体の搬送を請け負います。
もし指定の葬儀社があるのならあらかじめ病院にその旨を知らせておきましょう。
葬儀を執り行わない場合でも遺体をどこに搬送してもらうかということは事前に考えておかなければなりません。
というのも法律で24時間以内の火葬は禁止されています。
したがって火葬まで最低でも丸1日はどこかに遺体を安置しなければなりません。
現在は葬儀社の新しビジネスとして遺体安置サービスがあります。
それらのサービスは、「遺体のホテル」、「フューネラルアパートメント」などと呼ばれています。
費用は1泊5,000円から4万円程度と様々です。

 

形式にこだわらない別れのかたち

最近は参列者が少ない規模の小さいお葬式が増えてきています。
その背景には、これまでの葬儀の参列者は遺族の仕事関係者が大半でしたが、高齢化に伴い参列者が減少していることと、経済的負担からそれほど葬儀にお金をかけたくないということから規模の小さいなお葬式へと変わってきています。
また故人も「家族に迷惑をかけたくない」ということから、家族を中心とした小規模のお葬式を希望している方が多くなってきています。
そして現在では小規模でも私らしい、我が家らしいお葬式、つまり家族葬を好む時代に変わってきています。

自分自身の集大成でもある葬儀をどうしたいのか、自分らしい葬儀についてぜひ一度じっくり考えてみてましょう。
できること、できないことも含めて葬儀社から資料を取り寄せたり、出かけて学んでみるのも終活の一部と考えてはいかがでしょうか。