おひとりさまの終活|将来の不安を和らげる生前できる10のこと

ずっと独身、あるいは家族との死別・離別で、一人で暮らす高齢者の「おひとりさま」が増えています。2015年に592万人もの高齢者が一人暮らしをされています。さらに、2035年には、東京では高齢者世帯の44%が一人暮らしになるそうです。
こちらが2015年に内閣府が発表した「65歳以上の一人暮らし高齢者の動向」です。2035年には、762万人が一人暮らしの高齢者になります。

内閣府が発表した高齢者の一人暮らしのグラフ

出典元:内閣府 https://www8.cao.go.jp/

2035年には、一人暮らしの4人に一人は女性の高齢者、また、3人に一人は高齢者になります。

ですので、おひとりさまは決して他人事ではありません。今、子供や兄弟・親類が同居、または近くに住まわれていても、仕事で転勤になったり、結婚で別居になることもあって、将来おひとりさまになる可能性は誰にでもあるのです。

そこで、今回は将来の不安を和らげる生前や死後に発生する様々な終活を10のポイントで解説致します。

一人暮らし高齢者5つのの不安

2015年に592万人もの高齢者が一人暮らしをされています。結婚していない方、離婚された方、子どもがいても一人という方も少なくありません。彼らの心配事は健康や病気・介護が必要になったり、死が迫ったりしたらどうなるのかです。募る不安を和らげるには、生前や死後に発生する様々な手続きの段取りが欠かせません。

内閣府が2014年に(平成26年)に実施した「一人暮らし高齢者に関する意識調査」によれば、このようなことに不安を感じられている方が圧倒的に多いそうです。
内閣府が2014年に(平成26年)に実施した「一人暮らし高齢者に関する意識調査」
出典元:内閣府 https://www8.cao.go.jp/
※画像をクリニックすると拡大します。

ご覧のように1位から5位をまとめるとこのようになります。

1位 健康や病気のこと(58.9%)
2位 寝たきりや身体が不自由になり介護が必要な状態になること(42.6%)
3位 自然災害(29.1%)
4位 生活のための収入のこと(18.2%)
5位 頼れる人がいなくなること(13.6%)

老い・病気・死は一人暮らしの人に限らず年をとれば誰もが直面する大きなリスクです。自分のことが自分でできない状況になれば、どんな人も誰かの手を借りなければなりません。

昨今、台風やゲリラ豪雨など自然災害は地球温暖化の影響で大きくなり、家が壊れたり浸水したりと大きな被害をもたらしています。自然災害にあうと家の修理や建て直しなどで予期せぬ費用がかかり、老後の貯えと考えていたお金にも大きな影響をあたえてしまいます。

「おひとりさまの終活|将来の不安を和らげる生前できる10のこと」の続きを読む…

終活の生前整理と遺品整理メリット・デメリット健康な時に始めよう

多くの方が終活でまず最初に取り掛かるのが身辺整理と断捨離です。部屋の片付けや荷物の整理をすることで、持ち物整理・写真整理・着物など身の回りの整理ができてしまいます。また、財産に関わる株・土地・不動産などの登記簿や有価証券まで整理をすることもできます。このように、元気なうちに身辺整理・断捨離をすることを生前整理と言います。

また、亡くなってから家族や親類が残された遺品を整理・処分することを遺品整理と言います。この場合、残された遺品の処分に多くの遺族が困ることも少なくありません。現在は残された家族のことを考えて生前から整理をされる方が増えてきています。ただ、荷物が多すぎて手が止まってしまう方や途中で諦めてしまう方も少なくありません。

そこで、今回は生前整理と遺品整理のメリット・デメリット・注意点についてご紹介をさせて頂きます。
終活の生前整理と遺品整理メリット・デメリット健康な時に始めよう

生前整理と遺品整理のメリット・デメリット

遺品整理で一番家族が困るのがなんだかご存知でしょうか。
それは、アルバムです。多くの遺族が思い出の写真を捨てるのに躊躇してしまうようです。次いで、2位が布団、3位が本、4位 コレクション、5位 衣類という順位になっています。
特に、コレクションも価値が分からず捨てるに捨てられず処分に困ってしまうようです。

こちらが遺品整理と生前整理のメリットとデメリットです。

  メリット デメリット
遺品整理 ・亡くなる直前まで物を使用したり楽しむことができる ・亡くなってから家族・親類が処分・整理をする
・家族に費用・時間・迷惑をかける
・コレクションなどの価値が不明で遺族が処分に困る
・金銭的なものは遺族間の結論がでるまで処分できない
・賃貸の場合、亡くなってからも家賃が発生する
生前整理 ・家族や親類に迷惑をかけずに整理・処分ができる
・金銭的な品物は事前に相続することができる
・亡くなった後も家族を困らせることはない
・物を捨てすぎて必要な場合が出てくることがある

 

このように遺品整理のデメリットが多くあり、残された家族や親類のことを考えると生前整理の方を選び方が多いのも分かります。

ただし、生前整理には注意点があります。それは、身体も精神も健康なうちに始めることが大事です。というのも年々、体力や気力が衰えていきます。家具や棚などを捨てるにも体力や人手・車なども必要になってくるからです。また、家庭ゴミであればゴミ収集時に出して廃棄することができますが、産業廃棄物にあたる物があれば専門業者などに依頼をして捨てることが必要になってくることもあります。違反すると廃棄物処理法の「5年以下の懲役」、「1000万円以下の罰金」にあたります。

そこで、ご紹介したいのが遺品整理業者です。もちろん、生前整理もしてくれます。遺品整理に対する知識や適切な整理方法を習得した遺品整理士や、ゴミの収集・運搬・処分にあたり必須な一般廃棄物収集運搬許可証も持っている業者がありますので安心して利用をすることができます。

 

オススメの遺品整理業者はこちら

 

終活年賀状は失礼ではない!終活年賀状の書き方や文例集をご紹介

昨今、終活年賀状を出す人が増えてきています。この終活年賀状とは、来年から年賀状のやりとりを辞退することで、年賀状の終了宣言をする挨拶状です。年賀状仕舞い(じまい)とも呼ばれています。

突然年賀状を出さなくなるのは失礼、または、心配をおかけすると考える方が多いようで、年賀状の文面に終了宣言を一言添えるようになってきています。これも終活の大事な活動のひとつであり、身体も精神も健康であるうちに始めることをお勧め致します。年齢を重ねたびに筆をとるのは大変になります。また、時間もお金も必要となります。なかには疎遠になっている方もおられるかも知れません。お付き合いを見直し意味でも早いうちから活動を始めましょう。なかには、40代、50代の方でも終活年賀状を出す人が増えて来ています。
そこで今回は、終活年賀状の文例など出し方をご紹介致します。
終活年賀状は失礼ではない!終活年賀状の書き方や文例集をご紹介

増える終活年賀状

今後の人生をより良いものにするための活動である「終活」では、交友関係整理の一環として年賀状の整理も大切です。高齢や病気等、理由は様々ですが今まであったお付き合いを見直す良いきっかけとなります。現在は、終活年賀状と言って、年賀状仕舞いする方が増えて来ています。毎年出していた年賀状も年齢とともに筆を執るのにも苦労することになります。時間もかかり、お金もかかってしまいます。また、SNSやメートルなど連絡方法は多種多様となり終活年賀状も増えているようです。
失礼とは思わず終活の一環として終活年賀状を行うことをお勧め致します。

 

終活年賀状の文例集

高齢等の理由のため、来年からは年賀状を送るのを辞退したい終活年賀状にに使う文面です。年賀状仕舞いとも呼ばれています。今まであったお付き合いを遠慮するのは、言い出しにくいものです。相手に失礼にならない言葉を選んでご紹介致しますのでご自由に活用してください。

 

終活年賀状 文例1

謹賀新年
○○様におかれましてはお健やかに新春をお迎えのことと存じます
さて 皆様と交わして参りました年賀状ですが
小生 寄る年波を感じるに至り
誠に勝手ながら今年をもちまして書きおさめとさせていただきます
今後も変わらぬおつきあいをお願い申し上げるとともに
皆様のご健康とご繁栄を心からお祈りいたします

 

終活年賀状 文例2

あけましておめでとうございます
旧年中は大変お世話になりました
毎年の年賀状ですが高齢のため今年限りで失礼させていただきたいと思います
今後も変わらぬおつきあいをお願い申し上げるとともに
皆様のご健康とご繁栄を心からお祈りいたします

 

終活年賀状 文例3

あけましておめでとうございます
昨年中は大変お世話になりました
私も高齢になり 手足の衰えを感じるようになりました
毎年楽しみにしておりました賀状の挨拶も
勝手ながら本年をもちまして最後とさせていただきます
今後とも皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます

 

終活年賀状 文例4

謹賀新年
旧年中は大変お世話になりありがとうございました
私もよる年波には勝てず
毎年の年賀状をしたためることも難しくなってまいりました
本年をもって皆様へ年始のご挨拶を控えさせていただくことに致しました
誠に勝手ではございますが今後とも皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます

 

終活年賀状 文例5

あけましておめでとうございます
旧年中は大変お世話になりありがとうございました
毎年いただいておりました年始のご挨拶ですが
高齢のため筆をとるのが難しくなってまいりましたので
本年をもちまして年始のご挨拶を失礼させていただきたく
ここにお願い申し上げます
永きに渡りまして皆様にはあたたかい賀状を賜りありがとうございました
皆様のご健康とご多幸を祈念申し上げます

 

終活年賀状のほかに、生前整理をお考えの方は「みんなの遺品整理」が相見積もりが取れて安くてとても便利です。