終活では延命治療や尊厳死の意思表示を生前からしておく事が大事

万が一、あなたに何かがあった時、家族の大きな負担となるのが「延命措置」です。
なぜなら、「延命措置」は、時間とお金がかかわる大きな問題だからです。
終活で生前の心身が健康なうちから、「どこで」、「誰に」、「どんな医療や介護」をしてもらいたいのかを示しておく必要があります。
その意思表示には、「エンディングノート」や「終末期医療の事前指示書」などを活用します。
場合によっては「尊厳死」と言う選択肢もあります。
今回は、それら「延命措置」についての意思表示や尊厳死についてご説明をさせて頂きます。

終活では延命治療や尊厳死の意思表示を生前からしておく事が大事

延命治療を「望む」・「望まない」は生前から意思表示が必要

終末医療とは、医師から不治の病であると診断がくだされ、それから数週間ないし数ヶ月のうちに死亡が予測される状態になった時、治療よりも患者の心身の苦痛を和らげ、穏やかに日々を過ごせるように配慮する療養法です。
ただ、終末医療を望む場合は、本人の意思表示(事前指示)が必要となります。
本人の意思・事前指示が不明な場合は原則として標準的医療(生命の利益となる延命治療)を実施することになります。
ですので、「突然の病気」や「認知症」などになる前に自分の意思を伝えておくことが大切です。
本人の意思表示を記したものとして「終末期医療の事前指示書」というものがあります。
内容には、「心臓マッサージなどの心肺蘇生法」をはじめ「延命のための人工呼吸器」、「鼻チューブによる栄養補給」などの医療処置に対して「希望する ・希望しない」を本人の希望を書くことができます。
こちらが国立長寿医療研究センターから提供されている「終末期医療の事前指示書」です。
終末期医療の事前指示書

終末期医療の事前指示書

事前指示書の内容と家族の意見が異なる場合、基本的には、この事前指示書に記載されている本人の意思が最優先となります。
しかし、日本での事前指示書は、未だ法的な拘束力がありません。
仮に医療者が事前指示書通りの医療を実施しなかったとしても、法的な罰則はありません。

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終活はいつから?今でしょ!40、50代からでも早くない!

ここでは40代50代の方に向けた終活をご紹介致します。
というのも40代、50代の多くの方は、終活に関心はあるが具体的に「何を」、「いつから」、「どうする」が分からないようです。
中には、「終活はいつから始めればよいの?」と疑問をお持ちの方もおられます。
実は終活を始めるのに時期はありません。
健康なうちに終活を始めることが大切なんです。
40、50代からでも決して早くはありません。
というのも、病気になってから終活を始めるのは、死を前提にしてものを考えることになります。
終活の本来の目的「残りの人生を計画的により楽しく生きるための活動」とは違った辛いものになります。
また、心の余裕が無いことで財産や介護、延命治療、葬儀のことなど正確に記しておくことができません。
それに終活を行うことで人生をもう一度見直しことができるんです。
「やりたいこと」、「やり残したこと」はないかなど見直しができ、人生をより価値あるものへと導いてくれます。
終活には、遅過ぎることがあっても、早すぎることはありません。
健康なうちに始め、期限を決めて計画的に進めましょう。

終活はいつから?今でしょ!40、50代からでも早くない!

終活は健康なうちから開始しましょう♪ 40、50代からでも早くない!

終活を開始するのに年齢や時期はありません。
終活は精神や身体が健康なうちに始めましょう。
40、50代から始めても決して早すぎることはありません。
というのも、病気になってから終活を始めるのは、死を前提にしてものを考えることになります。
終活の本来の目的「残りの人生を計画的により楽しく生きるための活動」とは違った辛いものになります。
また、心の余裕が無いことで財産や介護、延命治療、葬儀のことなど正確に記しておくことができません。
それに終活を行うことで人生をもう一度見直しことができるんです。
40、50代という自由に活動できる時期から終活を始めることで、「やりたいこと」、「やり残したこと」はないかなど人生を見直しができ、人生をより価値あるものへと導いてくれます。

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終活の準備エンディングノートに大切な人への想い・思い出を残す

終活には、エンディングノートに「想い・思い出を残す」準備もあります。ご家族、それから友人、あなたの大切な人との残したい思い出や想いをメッセージにし伝えます。大切な人を失ってしまうと非常に寂しくもなります。エネルギーが枯渇したように心身にその苦痛が現れることもあるようです。そんな時、亡くなった家族のメッセージがエンディングノートに残っているだけで、それが遺された人の癒しとなり、心身の苦痛から立ち直り生きるための支えになるかもしれません。 伝えたい相手に届けたい想いを明確にし大切な思いを伝えましょう。

終活 想い・思い出を残す

伝えたい相手に届けたい想いを伝えましょう

ご家族、それから友人、あなたの大切な人との残したい思い出や想いをメッセージにし伝えます。
終末医療医師 大津秀一先生の著書「死ぬときに後悔すること25」の中ひとつに、「愛する人にありがとうと伝えなかったこと」があります。後悔しないように、心身が健康なうちに伝えたい気持ちや思いをエンディングノートに書き記しておきましょう。
遺された家族、知人は大切な人を失ってしまうと非常に寂しくもなります。エネルギーが枯渇したように心身にその苦痛が現れることもあるようです。そんな時、亡くなった家族のメッセージがエンディングノートに残っているだけで、それが遺された人の癒しとなり、心身の苦痛から立ち直り生きるための支えになるかもしれません。
伝えたい相手に届けたい想いを明確にし大切な思いを伝えましょう。
「誰に?」、「どんなメッセージを?」、「いつ?」、「どこで?」、「どのように?」について考えていきます。 大切なのは伝える相手を決めることです。家族、友人、知人、お世話になった人 ペットなど漏れのないようにリストを作成することもオススメ致します。

エンディングノートには「思い出・エピソード」を書く残すページが用意されています。
終活 伝えたい相手に届けたい想いを伝えましょう

終活 伝えたい相手に届けたい想いを伝えましょう

 

想い(メッセージ)を残す方法

想いを残す方法には、エンディングノートに文章で残すほかに、「音声」や「写真」、「絵」、「動画」、「モノ」で残す方法があります。
文章が苦手という方はいろいろな方法で想いを伝えてみてはいかがでしょうか。
いきなり作文から取り掛からないのがコツです。
まずは自分自身への取材をとおしてモヤモヤしたものを表に書き出しこれを素材にしてまとめていきます。
受け取る人の心に響くメッセージをつくるには具体的なエピソードや当時の気持ちを織り交ぜること、気の利いた言葉を添えられるかどうかがポイントです。
メッセージはのちのちまで手元に残るので、くれぐれも後味の悪い内容にならないように配慮も大切にしましょう。

想い(メッセージ)のまとめ方が分からないという方におすすめなのが予め用意された質問に答えながらメッセージを組み立てる方法です。
そこでメッセージを作り出す9の質問をご紹介致します。

1.今日までの人生で一番の思い出は何ですか?
2.人生でもっとも大切なものは何ですか?
3.家族に知ってもらいたい何か特別なものは何ですか?
4.あなたが今日まで果たしてきた役割の中でもっとも大切なものは何ですか?
5.あなたが成し遂げたことのなかでもっとも誇らしいものは何ですか?
6.あなたが愛する人たちに伝えておく必要があると思いながらも、まだ言えていないことは何ですか?
7.愛する人たちに伝えたいあなたの希望や夢は何ですか?
8.これまで学んだことの中で他の人たちに伝えておきたいこと、アドバイスは何ですか?
9.家族の将来に向けて役立つような言葉や教訓は何ですか?

 

まとめ

ご家族、友人、あなたの大切な人との残したい思い出や想いをメッセージにし伝えます。
後悔しないように、心身が健康なうちに伝えたい気持ちや思いをエンディングノートに書き記しておきましょう。
想い(メッセージ)を残す方法には、エンディングノートなど文章で残すほかに、「音声」や「写真」、「絵」、「動画」、「モノ」で残す方法があります。形にとらわれずご自身にあった方法でメッセージにし伝えてもかまいません。
いきなり作文から取り掛からないのがコツです。
受け取る人の心に響くメッセージをつくるには具体的なエピソードや当時の気持ちを織り交ぜること、気の利いた言葉を添えられるかどうかがポイントです。

 

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